「律宗」とは、中国の唐代に起源を持つ大乗仏教の宗派の一つで、戒律を重んじることで知られています。戒律を厳格に守ることで、修行者が自己の欲望や執着を制御し、悟りを開くことを目指します。 中国で恵光(えこう)以後,四分律をもとに開かれた学派とその系統で四分律宗ともいいます。道宣の南山宗、法礪(ほうれい)の相部宗、懐素の東塔宗の3宗があり 元照(がんじょう)の中興により南山宗だけが長く続いた。律宗の伽藍(がらん)は、戒律を重んじる宗派であるため、戒律に基づいた建築様式や布置が特徴的です。日本には754年鑑真(がんじん)が南山宗を伝え、大和の東大寺、筑紫の観世音寺、の薬師寺を三戒壇とし、律宗本山として唐招提(とうしょうだい)寺を建立した。 現在,唐招提寺を本山とする律宗と,西大寺を本山とする真言律宗とがある。
The Risshu sect is a branch of Mahayana Buddhism that originated in the Tang Dynasty of China and is known for its emphasis on precepts. By strictly adhering to the precepts, practitioners aim to control their own desires and obsessions and achieve enlightenment. It is also called the Quadripartite School, a school and its lineage that was founded on the Quadripartite School in China after Eko. There were three sects, the Nanshan sect of Dosen, the Sobe sect of Horei, and the Toto sect of Kaeso, and only the Nanshan sect lasted for a long time due to the restoration of Genjo. The Ritsu Buddhist monastery is a religious sect that values precepts, so its architectural style and layout are based on precepts. In Japan, Ganjin introduced the Nanzan sect of Buddhism in 754, making Todaiji Temple in Yamato, Kanzeon-ji Temple in Tsukushi and Yakushi-ji Temple in Tsukushi the three ordination halls and establishing Toshodai Temple as the head temple of the Ritsu sect. At present, there is the Risshu sect whose head temple is Toshodaiji and the Shingonritsu sect whose head temple is Saidaiji.
伽藍(がらん):僧侶が集まり修行する清浄な場所の意味であり、後には寺院または寺院を意味するようになりました。
三戒壇(さんかいだん):奈良時代に勅命によって設けられた3か所の戒壇です。
戒壇(かいだん):仏教用語で、戒律を授ける(授戒)ための場所を指します。授戒を受けることで出家者が正式な僧尼として認められることになります。
三聚浄戒(さんじゅじょうかい)という大乗仏教の戒律の一つを重んじ、「摂津義戒(しょうりつぎかい)」「摂善法戒(しょうぜんぼうかい)」「摂衆生戒(しょうしゅうじょうかい)」の3つから成り立っています。
「摂津義戒」:戒律を守ることで悪を防ぐ事
「摂善法戒」:自ら進んで積極的に善を行う事
「摂衆生戒」:世の人々を教え導くとともに、人々のために尽くす事
宗教儀式が少なく葬儀も行いません。また、檀家制度ができる以前からある宗派なので、菩提寺や檀家という考えもありません。本尊は特になく、お葬式を行いたい場合は、真言宗や天台宗など他の宗派の寺院に依頼することになります。 日本に現存する主な十三宗派の中で最も戒律を重んじる宗派です。
仏壇については特に決まりなく、自分が信仰している仏様があった場合には、そちらを祀っても問題ない