日本にあるその他の宗教
バハイ教バハイ教は、19世紀にペルシャ(現在のイラン)で始まった、独自の宗教であり、世界的な信仰です。バハイ教は、人類の進歩、単一神の存在、人種や宗教、社会的地位などの差別の撤廃、世界平和、普遍的な教育、男女平等、そして個人の自由など、多くの社会的価値を主張しています。 バハイ教の始祖は、バハウッダー(Baha'u'llah)と呼ばれる人物で、彼はイスラム教の一派であるバーブ教の信徒でした。バハウッダーは、自らの啓示を通じて、神が人類に送り続けてきた預言者たちの一つであることを宣言しました。そして、バハイ教は、過去に現れた預言者たち(アブラハム、クリシュナ、ゾロアスター、モーゼ、釈迦、イエス・キリスト、マホメッドなど)が伝えたメッセージがすべて同じであることを主張しています。 バハイ教徒は、世界中に分布し、多様な文化的・民族的背景を持つ人々が信仰しています。彼らは、世界平和や人間の統一を推進するための活動を行い、教育や人道支援などの分野で慈善事業を展開しています。ヒンドゥー教バハイ教は、19世紀のイランにおいて、バハオラによって創設された、独自の聖典、暦を持つ最も新しい世界宗教で、宗教顕示者には、アブラハム、クリシュナ、ゾロアスター、モーゼ、釈迦、イエス・キリスト、マホメッドなどがいますが、全て同じ源から来たもので、最も新しい顕示者がバハオラと説いています。
ヒンドゥー教は、主にインドで信仰されている古代の宗教であり、世界で最も古く、広範囲にわたる宗教の1つです。大衆化されたバラモン教を、一般にヒンドゥー教と呼び、これらの呼称の異なる二つの宗教を教義的にも年代的にも厳密に区別することはむずかしい。ヒンドゥー教は、多神教的な信仰体系であり、多様な神々や女神、宇宙の法則や自然現象、倫理原則などについての信念が含まれています。また、輪廻転生という概念に基づき、魂が多数の転生を繰り返し、行動の結果に応じて次の生を決定すると信じられています。 ヴェーダと呼ばれる聖典に基づいており、多様な哲学的・宗教的文化、神話、伝統が存在します。また、ヨーガや瞑想、アーユルヴェーダなど、健康やスピリチュアルな側面にも焦点を当てています。 インドの社会や文化において、宗教的な祭りや儀式、芸術、文学などに強く根ざしています。ヒンドゥー教はインド以外の地域でも信仰されており、東南アジアやアフリカなどにも広がっています。シク教ヒンドゥー教徒の数はインド国内で10億人、その他の国の信者を合わせると約11億人以上とされ、キリスト教、イスラム教に続いて、人口の上で世界で第3番目の宗教である
シク教は、インド北部のパンジャーブ地方で生まれた宗教であり、15世紀に創始者であるグル・ナーナクによって始められました。シク教は、ヒンドゥー教やイスラム教などの要素を取り入れた独自の信仰体系を持っています。 1つの神を信じるモノテイズムの宗教であり、救済と精神的な成長を追求することが中心的な信念です。また、人種や階級、宗教の壁を超えた平等を重視しており、自由、正義、博愛、信仰、節制などの価値を尊重します。 聖典は『グル・グラント・サーヒブ』と呼ばれ、シク教の聖書とされています。また、シク教徒は、男性は「シン」、女性は「カウル」という姓を名乗ることが一般的です。シク教の象徴としては、カンダと呼ばれる刀、 カーラと呼ばれる髪の結い方、キルパンと呼ばれる特別な衣服、そして五つのシンボルである「五つのK」が挙げられます。 インド国内においては主にパンジャーブ地方を中心に信仰されていますが、世界中に信者が存在しており、特にイギリスやカナダ、アメリカ合衆国には多数のシク教徒がいます。 シクはサンスクリット語の「シシュヤ」に由来する語で、弟子を意味する。道教
道教は、中国で生まれた宗教・哲学の1つであり、紀元前4世紀頃から存在しています。道教は、自然の摂理に従い、心身を調和させ、長寿や不老不死を目指すことを追求する思想体系であり、道徳や宇宙の法則に基づく倫理観を持っています。 陰陽説や五行説といった中国独自の思想が含まれており、自然界と人間の間に相互作用があるという考え方が中心的です。神仙や霊験あらたかな霊物を崇拝し、その力によって身体や精神を改善しようとする信仰があることでも知られています。 教典としては、『道徳経』や『列子』、『周易』などがあります。また、道教には、煉丹術や八卦掌などの健康法や修行法も存在し、長寿や健康の追求にも力を注いでいます。 道教は、中国の宗教として根強い信仰を持つだけでなく、日本や東南アジアなどにも広がっています。また、道教は仏教や儒教と並び、中国三大哲学・宗教の1つとされています。ゾロアスター教
ゾロアスター教は、古代ペルシアで発祥した宗教であり、その起源はおおよそ紀元前1500年頃にさかのぼります。ゾロアスター教は、1つの神を信仰し、その神の徳目である真実・正義・善行を追求する宗教であり、宗教上の対立や戦争を否定し、平和的な共存を目指す倫理観が中心的な教義とされています。 人間は自由意志を持っており、自分自身の行動に責任を持つことが重要であるとされています。火を神聖なものとして崇拝し、火を通じて神との交信を試みる信仰があることでも知られています。 ゾロアスター教の教典は『アヴェスター』と呼ばれ、その中には主にヤスナ、ヴェンディダード、ヤスタ、そしてカルダ(聖書)などが含まれています。ゾロアスター教の信者は、一般的に「ゾロアスター教徒」と呼ばれます。 ペルシア帝国の国教であり、中央アジア、インド亜大陸、そして現代のイランに広がっていましたが、イスラム教の台頭によって徐々に衰退し、現在では世界中にわずかに信仰する人々が存在するにとどまっています。※ゾロアスター教は、近親者が亡くなった場合は10日間の服喪期間を過ごし死去後、1ヵ月、6ヵ月、12ヵ月に儀式があります。
※日本では伝来について所説ありますが詳細は不確かです。